この記事はカグラバチ本誌ネタバレ有です。見たくない方は回れ右をお願いします。
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ゆっくり感想動画の編集後記・裏話です。
『カグラバチ』第128話「製鉄 参」
今回は『カグラバチ』第128話「製鉄 参」の振り返り。
国重の内面や柴さんの激重感情ゼリフについての深掘り感想です。
🔥 128話の最大のハイライト:柴の「3つの激重感情セリフ」
今週、何を差し置いても語らないといけんなと思ったのは何と言っても「柴のアニキ」で…。
現代篇の飄々とした雰囲気とはまた違う、若き日の泥臭くがむしゃらな姿。
…こんな風に友人を思って、死んだ仲間を思って血反吐を吐きながら必死になるのか、叫ぶのかと…。
驚くと同時に、その姿を知れてとても嬉しかった。
柴さんというキャラがさらに深まり。輪郭と立体感をさらに感じられる気がしました。
印象的だった激重セリフ3つを振り返ってみます。
①「どいつも…こいつも…あいつらの邪魔…すんなや…!!」
一見すると現在行っている「製鉄の邪魔をするな!」という意味と捉えられるこのセリフ。
でも柴さんの頭にあったのはそれだけじゃなかったと思います。
国重と千晃のふたりの恋路を近くで見守ってきた親友として「ふたりの邪魔をするな」というダブルミーニングだったと思います。
ムチャクチャここは怒ってましたね。
国重が内に秘めて言わない分、柴さんが代わりに親友として言ってくれた。
ありがとう柴のアニキ。最高の親友です。
②「腹に穴ァ…開けても…船丸めたヤツおんねんぞ」
急に?!(笑)(;’∀’)って、思わず笑っちゃうんですよ。
でも直後に胸が締め付けられる。
巻墨から「死ぬよ」と言われて思わず出ちゃったんですよね。
「こんなことで死んでられへん!」と…
「もっとトンデモネェ状況でトンデモネェことやったヤツを俺は知ってる!だからこんな血反吐吐いてるくらいで死んでられるか!!」
ってことですよね。
いや笑っちゃう…笑っちゃうんだけどメチャクチャぐっときた。
杁島で命を落とした仲間・真城秀治のことを思い出し、自分を奮い立たせる柴さんの男気が詰まっていたように思います。
③「今度はお前がええとこ持っていけ!!」
震えました……。
国重に対し、「千晃のヒーローにはお前がなるんだ」と心の底から信じてるんだなぁと。
同時に国重がまったく柴さんを見ることなく「ああ」と言う。
国重が完全に柴さんを信頼して背中を預けているのが伝わってきます。
あの花火の時だってホントは柴さん出ていきたくなかったですよね。
裏でコッソリ後方保護者していたかったのに。
あの刀振り回したオッサンに対しても「どいつもこいつも邪魔すんな」って感情だったでしょうね。
🧠 国重の複雑すぎる心情が理解できなくて面白い
128話って、おそらくカグラバチをライトに楽しんでいる人とか、戦闘に重きを置いて読んでいるとか…そういった読者さんにとってはもしかして
「ふむふむ…今日は箸休め回か」となったんじゃないかなぁーって思います。
妖刀制作の何か行程がひとつ進んだわけではないし
ド派手な戦闘が起こったわけでもない。
128話は派手なストーリーの進行自体は控えめでした。
しかし、その分、国重の心理がまたひとつ掘られる静かな重要回だったようにも思います。
私が国重というキャラをすごく興味を持って見ているせいかもしれませんが、この一見地味に見える回でもどこか「え?何々?」「どういうこと?」と読ませる力がある。
新しい発見もある。
カグラバチの魅力だと思いました。
国重というキャラの難解さが面白い。興味深いです。
現在のところ、私が思う国重について分かることを書いていきます。
1. 「外に原因を求めない」国重
私が思ったのは「国重はどこまでも”自分”なんだなぁ」ということでした。
いつだって自分の中に原因を求めており。カンタンに言えば「人のせいにしない」ですね。
両親からあれほどの過酷な扱いを受けた過去があるにもかかわらず、国重は親への恨み言が一切出てきませんでした。
モノローグですらです。
心の中の声ですら言わないんです。
むしろ自分に原因を見出すようなことを言ってます。
これは虐待を受けた子ども特有の心の動きとも思えるし、国重自身の生来の性質とも思えます。
今回「千晃の覚悟も無視して自分こそが彼女を救うのだと息まいている」…と妖術局のオジサンから言われていました。
そうなんですよ。
これってまさに国重を表せてると思いました。
これもおそらく「国重がどこまでも自分に原因を求める」人間だから、その行動が見る人によってはワガママに見える。
「勝手な野郎」(←亥猿談)に感じられるのかもしれないな…と思ったんです。
「周りの状況を変えたければ自分が行動すべきだ」と思っているのではないかなと感じるのです。千晃の覚悟を無視してるわけじゃないんですよね。
「自分が」「自分が」と内省し続ける姿勢は一見強い、カッコいい、偉いなぁ…と感じられますが、見ていて苦しくもなります。こんな人生、辛いんじゃないか…?って。
しかし、このある意味での「勝手さ」があったから。
徹底的な自己探求があったからこそ、未だ誰も再現することができず、越えることは叶わない最強の武器である「妖刀」を七工、生み出すことになったわけなんだよな…。
紛れもないその真実にとても複雑な気持ちになりました。
2. 「これしかない」から「自分だからこそ」への脱皮
父から唯一褒められた「赤い眼」に囚われ、「自分には刀を打つことしかない」と自嘲気味だった国重。自分自身の価値をかなり低く見積もっているのは明らかで。
ここで思い出したのは14話「本領」での千鉱と国重の会話でした。
かつて少年期の千鉱も若き国重と同様に「父親に囚われていた」のです。
千鉱は「父になりたい、でもなれない」と悩み、落ち込んでいました。
(何があったんでしょうね…気になってます)
そこで国重は「お前が六平千鉱として生まれ落ちた意味」を説き
さらに「自分なりの指の形を見つけよう」と独特の言い回しで明るく千鉱を元気づけたのです。
私はそのシーンが何度も見る程に好きなんですが…
国重自身が、まさに20歳のこの瞬間「自分の指の形を見つけよう」としていたんじゃないか…?
自分の存在意義をもがきながら見つけようとしていたのかも知れないと思えました。
3. 周囲を巻き込む「火種」としてのカリスマ
敵であるおかっぱの巻墨が、国重のことを「消すべき本命(ひだね)」と呼んでいたのが非常に秀逸だったと思います。
炉の火だけでなく、国重という存在そのものが火種となり、柴さんやすば琉、そして丈治(しれっと味方に…)を燃え上がらせている。
ひとつひとつは大きな火ではなくても、それらが集まっていく。
国重という火種(本命)は国重自身の自覚に関係なく大きくなっていきます。
それらがやがて世界を救う「妖刀」という「巨大な炎」になっていくのだと感じさせられます。
🔮 今後の注目ポイント
- 妖刀は千晃奪還に間に合うのか?
- 玉鋼の精錬から鍛造まで、現実なら10日以上かかる工程(コメントで補足ありがとうございます)をどう突破するのか。千晃が箕加星のもとへ連れて行かれる前に完成するのか…注目です。
- 満身創痍の柴さん大丈夫?(;’∀’)
- 現代での生存は確定しているもののかなり心配な状況。巻墨複数人を相手に工房を守りきれる気は全然しない…どうなるか。誰か助けが来て欲しいが…
- 巻墨たちの動向
- 当初は殺すことより「火を止める・生け捕る」ことを優先しているような動きでしたが、最終的には国重の首を取ろうという動きが見られ、次週以降どう動いて来るか見えないのが不安。
- 国重の心の変化
- 読者として国重には「自分の価値」に気付いてほしい。「俺なんかの命」とか言っているのがあまりにも悲しい。
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📝 おわりに
ジャンプがお盆休みに入るため次週はお休みとなりますが、じっくり考察を深めるにはぴったりの濃密なエピソードでした!
皆さんは128話を読んでどう感じましたか? ぜひブログのコメント欄やYouTubeでも思いのたけを書いてってくれたら嬉しいです。
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